企画イベント

ドコモのエリアを3.1GBで900円で使える格安SIM「楽天モバイル」

ページに含まれる広告から収益を得ることがあります

当ブログではMVNOの格安SIMを実際に使って使用感をレポートしておりますが、数えたらこれまで6社のSIMを試していました。世の中にはどんどん格安SIMが登場しているまさに「格安SIM戦国時代」な状況でして、さすがに全部のMVNOは調査できなさそう(^_^;)

2015年3月16日、ドコモのMVNOである格安SIMや格安スマホを提供している「楽天モバイル」のブロガーイベントが開催されまして、楽天モバイルを運営するフュージョン・コミュニケーションズ(楽天傘下)からお話を伺うことができました。なぜ、楽天が格安SIMに参入したのか、楽天モバイルではどういった強みがあるのかをお聞きできましたのでレポートしたいと思います。

楽天サービス全体のメリット

楽天といえば、楽天市場、楽天Edy、楽天トラベルなんかが有名ですよね。楽天カードはテレビCMでかなり御存知になった方も多いかと思います。

フュージョン・コミュニケーションズは楽天モバイルだけでなく、IP電話アプリ「SMARTalk」、「楽天でんわ」といった通話サービスも手掛けていまして、まさに全部乗せといった感じ。

楽天市場、金融、コンテンツの3つの柱でサービスを展開してるのが楽天グループであり、これらと通信・通話を組み合わせることによって生まれるメリットを強調されていました。

イベント全体で感じたのはその最大のメリットは楽天ポイントが使えることにあると思います。

格安スマホ・格安SIMのメリット

ここで僕がフュージョン・コミュニケーションズさんは真摯だな~と感じたのは、格安SIM全体の話をされたこと。自社のセールスポイントを述べるだけではなく、格安SIMというのはどんなメリットがあるのかを大手キャリアと比べてわかりやすく解説してくれたことが気持ち良かったです。会場内にはモバイルに詳しくない人もいたでしょうから、こういった配慮はとてもホッとしますね。

格安SIMのメリットは次の6つです。

  1. データ通信量2GBで比較した場合に大手キャリアと比べて料金が安い(楽天モバイルは2.1GB、4月から3GBに増量)
  2. ドコモ(もしくはau)のネットワークで使える
  3. 今使っている電話番号をそのまま使える(MNPに対応)
  4. 好きな端末で利用することができる(SIMカードだけを購入できる)。現在ドコモの端末を持っていれば楽天モバイルで使える。楽天市場でドコモの端末を買うのだってあり
  5. 最低利用期間が短い(楽天モバイルは1年のみ。13ヶ月以降はいつでも辞められ、違約金がない。自動更新がない。一方、大手は2年後の1ヵ月しか解約猶予がない)
  6. 必要十分なシンプルなサービス(余分なサービスやアプリが入ってない)

格安SIMがよくわからない、という消費者が多いとのことですが、こうやってまとめていただくと、安い、縛りが短い、シンプル、といった具合に実は非常にわかりやすいです。

楽天モバイルの特徴

楽天モバイルはドコモの電波を利用したMVNOサービス。エリアはドコモとまったく同じです。

電話も高速データ通信も格安でできるプランと高速データ通信だけができるプランがあります(3月16日誕生)。これにより普通にスマホとしても使えるし、逆にSNSやテザリング専用端末としても使えるので、用途に応じたプランの契約が可能となっています。

また、嬉しいことに4月1日からは料金を据え置いたまま高速データ通信の容量が大幅にアップします。

旧・新プランと容量(4/1~) 通話SIM料金 データ専用SIM
2.1GB→3.1GB 1,600円 900円※
4GB→5GB 2,150円 1,450円※
7GB→10GB 2,960円 2,260円※

※SMSはプラス120円(通話SIMにはSMS標準搭載)。このほか低速のベーシックプラン(525円~)もあり

関連:楽天モバイル 月額料金は据え置きで高速通信容量を大幅増量

便利なのが楽天モバイル SIMアプリ(無料)。
スマホにこのアプリを入れると、データ通信量をすぐに確認できるほか、高速通信のオン・オフ(最大150Mbpsか最大200kbpsか)を切り替えできます。高速データ通信量は一番多いプランでも最大10GBなので、動画をたくさん試聴してデータ通信をたっぷりしてしまうような人はオフにして節約するといいです。

楽天モバイルをテストしたブロガー2人のトーク

ここでこのイベントの開催に先駆けて楽天モバイルを利用していたブロガー2人が登壇。

まずはネタフルのコグレマサトさんによると、楽天モバイルのSIMをiPhone 6で使ってみて、大田区で下り24.6Mbps、上り21.7Mbps。特に遅いとか電波が入らないといったことは一度もなかったとおっしゃっていました。また、沖縄の離島ではドコモの電波が入ったので、ドコモのMVNOである楽天モバイルもきっと使えるはずとのこと。

一方、携帯総合研究所のxenoさんは細かい通信比較をしていて、ランチタイムの混雑しそうな時間帯でも楽天モバイルがスムーズに通信できた点を評価。格安SIMを選ぶ際には料金なんてほとんど誤差レベルなので、料金よりも質を見ようとのこと。楽天ポイントを獲得できたり、楽天ポイントでの支払いができる(当面は端末代金のみ)メリットも言及していました。

僕が感じた「楽天モバイル」とは

冒頭にも言いましたが格安SIMが乱立している今、どういったポイントを抑えて格安SIMを選び、使っていくかが重要になっていきます。その際に、各社の数値上だけでの比較ではなく、自分にどう合うかを考えるべきです。

安さを最優先するか、余ったデータ通信量の翌月繰り越しが可能な方がいいのか、高速データ通信のオン・オフの切り替えが簡単にできるかどうか、通信品質を最優先するか、などといった具合です。

楽天モバイルでいえば、翌月への繰り越しはできません。これは僕にとってかなり痛い点ですが、アプリで高速データ通信の切り替えができる点は評価できます。また、夏以降には月額料金の支払いに楽天ポイントが対応するそうなので(予定)、楽天アフィリエイトでゲットした楽天ポイントをケータイ料金の支払いに充てられるのは魅力だなぁ~と感じました。

今後「Zenfone 5」と楽天モバイルのSIMをモニターさせていただくことになったので、データ通信の品質についてはその期間に見極めていきたいです。

 → 楽天モバイル

最後に、フュージョン・コミュニケーションズさんの丁寧な解説に加え、コグレさん・xenoさんのお話を通じて楽天モバイルの良いポイントと苦手なポイントがよくわかり、とても良いイベントだったと思います。

この記事が気に入ったら
いいね ! してね!

Twitter で