株式投資・為替

任天堂株、20,780円(3,700円高)で寄り付く 信用倍率の低さに注目

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前日、2015年3月18日の任天堂株はすさまじい数の買い注文が殺到し、ストップ高比例配分の17,080円(前日比3,000円高)で取引を終了。

本日3月19日は前日同様に買い注文が殺到し、取引開始の9時直後には値が付かず、9時26分に20,780円(前日比3,700円高)で寄り付きました。

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チャート:株探

ただ、連日の株価急上昇を背景に、寄り付き後は利益確定売りに押されて20,000円を下回る水準で推移。

9時35分時点での高値は20,785円で、昨年来高値を連日で更新しました。8年間、相場を見てきた僕としては、午前中は利益確定売りが目立ち、午後からは安くなったところを買う外国人投資家の買い注文が増えそうだな~と予想していますが、本日はストップ高(21,080円)まで上がるようなことはないでしょう。

売上の8~9割を海外が占めている任天堂は為替相場の影響も受けやすいです。前日よりも1円以上円高になり、1ドル=120円ほどで推移している本日のドル円相場からは、急激な円安への警戒感がチラチラと見えています。

とはいえ、16,000円台のラインと20,000円の壁をあっさり抜いて上昇した任天堂株の強さは今度こそ信じて良さそう。その裏付けの1つとして信用倍率の低下が言えます。信用倍率は信用取引における売りと買いの比率を示していて、倍率が高いと売りよりも買いが多いという意味です。

関連:任天堂 – 株価時系列データ – 株探

3月13日公表された任天堂の信用倍率は1.21倍となっており、年初の4.10倍と比べて「信用買い残」は半減(61万株→34万株)、「信用売り残」は倍増(14万株→28万株)しています。このところの株価上昇を背景に今後の下落を期待して「空売り」している投資家が増えたことを示していて、逆に株価が上昇した際には損切りで買わなくてはいけない(決済買い)リスクが彼らにはあります。信用取引は基本的に6ヵ月の期限があり(無期限信用取引は別)、6ヵ月以内に決済する必要があります。

まぁ、それほど長く持ち続ける人はそうそういないでしょうが、信用売り残が増えているということは近いうちに決済買いをするとも言えるので、しばしの売りがあった後で再度上昇する場面が訪れるでしょう。とはいえ、そうは相場はうまくいかないものなので、もっと様々なデータで見る必要がありますが(^_^;)

ちなみに本日は20,785円(前日比3,705円高)まで上昇した後、利益確定売りに押されて9時53分には18,390円(前日比1,310円高)まで上げ幅を縮めましたが、10時2分には19,115円(前日比2,035円高)まで買いが戻っています。

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