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[レビュー] 4GB RAMのau「HTC 10」、RAW対応カメラはJPEGでも色味がいい!

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2016年6月10日、auがハイスペックスマホ「HTC 10 HTV32」を発売しました。何やらとんでもないマシンが出たな~といった印象のこのスマホ。ご招待してもらっていたマスコミ向け発表会へは都合が悪く行けなかったものの、HTCさんの御好意でレビュー用にモニター機を1週間ほどお貸しいただきました。

HTCのスマホは昨年にSIMフリーの「HTC Desire EYE」を試させてもらったのですが、あれはすごく良かったんですよね!

関連:発売前のSIMフリー「HTC Desire EYE」をレビュー!1週間使ってわかったこと

それでは、1週間ほど使ってみた「HTC 10 HTV32」の感想を書いていこうと思います。

 → au Online Shop で 「HTC 10 HTV32」を見る

「HTC 10 HTV32」は4GB RAM、WQHD解像度

借りたのはグローバル版ではなくau版です。大容量の4GB RAMはやはりインパクトがありますね。高速なCPUや高解像度の5.2インチディスプレイも搭載し、性能は申し分なし!サイズは大きめで、厚さはここ最近のスマホとしてはややある9.2mm。手に持つとズッシリと重さを感じます。

【HTC 10 HTV32 スペック】
ディスプレイ:5.2インチ(解像度 2,560 × 1,440ドット・WQHD)
CPU:MSM8996 2.2GHz デュアルコア + 1.6GHz デュアルコア
メモリ:RAM 4GB
ストレージ:32GB
SDカード:microSDXC対応(最大200GB)
バッテリー容量:3,000mAh
OS:Android 6.0
SIMカード:nanoSIMカード
サイズ:約72 × 146 × 9.2 mm
重量:約161g

「HTC 10 HTV32」はグローバルモデルではなくau仕様であるものの、おサイフケータイ、ワンセグ・フルセグといった日本向けサービスには非対応なのが残念。

USBはType-C。急速充電Quick Charge 3.0対応の専用充電器が付属し、これにより90分で充電を可能にしています。

そして、ハイレゾ音源にも対応。なんと、ハイレゾ対応したイヤホンが最初から同梱されているのは嬉しいかぎり!

気になるホームボタン

気になったのは「HTC 10 HTV32」のホームボタンです。ホームボタンは指紋認証に対応。押し込むタイプのボタンではなく、タッチセンサー式になっています。FREETELのREIも同様だけど、あちらは押し込めるのでそれとは違います。

ホームボタンは端のあたりに微かに触れても反応するため、カメラ撮影時に誤ってホームボタンに触れてしまい、画面が戻ってしまうことがかなりたくさんありました。。。若干凹んでいるもののふとした拍子に触れてしまうんですよね。位置が悪いわけではなく、出っ張っていないことでボタンの位置が把握できず、誤って指が接触してしまうんだと思います。そのせいか非常にストレスを感じました。

指紋認証については認証の精度が高く、パッとロックを解除できるのは気持ちいいです!

カメラは逆光に強く、広角で自撮りしやすい

続いて、HTCが同社史上最高をうたうカメラについては写真の作例を。どれもJPGでまったく手を加えていないそのままの写真です。腕のなさはご勘弁ください!

まずは炎天下の東京ディズニーランドでテスト。逆行のシンデレラ城ですがHDRで撮ってみると意外としっかり撮れています。色もいい。iPhone 6s Plusと比較してみましょう。


iPhone 6s Plusで撮影

「HTC 10 HTV32」で撮影

iPhoneも決して悪くはないんですけど白っぽいんですよね。一方の「HTC 10 HTV32」は“逆光のわりには”色がしっかりしています。

ぶっちゃけ、同社史上最高とはいえ、やばりスマホはスマホですから“一眼レフみたいな写真”は期待してはいけません。

また、メインカメラはかなり広角でiPhone 6s Plusとの比較ではこのくらい差があります。


iPhone 6s Plusで撮影

「HTC 10 HTV32」で撮影

なかなか広い範囲が撮れていることがおわかりかと思います。

「HTC 10 HTV32」のカメラは色がくっきり出るなぁ。僕はiPhone 6s Plusのカメラが大嫌いなんですけど、「HTC 10 HTV32」はけっこういい!

インカメラも広角です。このおかげで大人数でも自撮りがしやすいのではないでしょうか。

また、世界初となるのがメインカメラと同様にインカメラにも光学手ブレ補正がついている点。「HTC 10 HTV32」のような大きいサイズのスマホだと自撮りのときに手ブレしやすいもの、その弱点を光学手ブレ補正で補っています。

そうそう。プロカメラモードではなんとRAWでの保存が可能。ホワイトバランス、露出、ISO、シャッタースピードを細かく調整したり、マクロ・ワイドの切り替えもできます。

さて、もう1つの作例にいきます。こちらは「食べられないお菓子のパーティー展」。夜に会場の照明だけで撮ったものですが、それなりに発色はいいですね。スイーツを撮るのが楽しいカメラかもしれない!

実はスマホのカメラ性能ってそんなに大差ないんですよね。画素数とかF値とか広角かどうかで差別化を図ってる機種はあるものの、一眼レフカメラはもちろん、コンパクトデジカメにもまだまだ追いついていません。若い子もそれに気づいてきています。Instagramでキレイな写真を撮ってる子たちがスマホを買い換えずに一眼レフカメラやミラーレスカメラを買ってるのが何よりの証拠です。

個人的な意見ですけどスマホメーカー全般に言えることですが、カメラ性能を上げるためにどうでもいいコストをかけるのはもうやめて、新たな特徴のある機種を開発した方が良い気がしています。そのあたり、HTCさんからは何か尖った機種の登場に期待したいですね!

ギャ~!!熱で画面がブラックアウト

まだ夏本番前の6月。ディズニーランドでパレードが始まるまでパラソルの日陰で待っていたのですが、ロック画面を解除してみるとディスプレイがまさかのブラックアウト。バックライトが点灯せず、画面が真っ暗です。かすかにディスプレイのホーム画面が映っているのが認識できたけど、画面が見せないのでカメラも使えません。再起動してみると直りましたが、その後、1時間の間に合計で4回もそんな症状が発生しました。

最後に画面がブラックアウトしたまま帰宅。1時間くらい経過したあとに再び「HTC 10 HTV32」を見てみると、画面は明るく戻っていました。本体の温度が比較的そこまで高温にならなくてもブラックアウトしてしまうのは少し残念。

Xperia Z4だと使っている最中に本体の温度が上昇すると警告メッセージが表示されてカメラを終了することがありますが、「HTC 10 HTV32」は警告メッセージが出ませんし、梅雨明け前のこの段階で発生しちゃってますから、猛暑日とか大丈夫なんだろうか。。。Xperia Z4の悪夢を思い出してしまいました(^_^;)

まとめ

まとめると、「HTC 10 HTV32」はハイスペックであるものの、夏場の屋外はディスプレイのブラックアウトに注意。ズボンのポケットに入れると温まってしまうので、体温の当たらないバッグ内に収納しておいた方がいいかも。カメラは驚くほど広角で風景の撮影に向いているし、インカメラを使って集団での自撮りが面白いだろうな~と感じました。

ボディは重みがありますが、デザインはクールなのでけっこう好きです。できればケースを使わずに持ちたいところ。でも、やっぱりキズとか落下が怖いからケースは必要か(笑)

ハイレゾ対応イヤホンが付いているのって非常にありがたい。次に音楽をダウンロード購入するときにはハイレゾにしようと思いますもん。いいきっかけになるよこれ。

関連:au Online Shop で 「HTC 10 HTV32」を見る

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