いや~、アプリを作る開発者さんって本当にすごいですよね!
ついハマってしまう面白いゲームや、生活を便利にしてくれるアプリを生み出せるんですから!
スマートフォンだけでなくタブレットだったり、WindowsやMacのアプリだったり、僕たちが知らず知らずのうちに便利な生活を送れるのもそういったアプリのおかげです。
ですが、このように対応デバイスがどんどん増えてくると、開発する側の負担ってそうとう重くなっているんでしょうね。。。
ここで本題です。
今回はマルチプラットフォーム向けにアプリを開発している方々の負担が軽くなるツールについての記者発表会に参加してきましたので、その内容をお届けしたいと思います!
「C++Builder XE3」でWindowsもMacも同時に開発できる!
エンバカデロ・テクノロジーズが2013年2月7日、同社の「C++Builder XE3」が株式会社ウェブテクノロジの「OPTPiX SpriteStudio」に採用されたと発表しました。
あとで解説しますが、「C++Builder XE3」っていうのは超カンタンにWindowsとMacに対応したソフトを開発できる環境のことで、「OPTPiX SpriteStudio」は次の動画ようなアニメーション作成ソフトです。
【動画】
例えるなら、今まで小麦しか栽培できなかった畑で、米も同時に作れるようにする!それが「C++Builder XE3」。
マルチOSや複数のデバイスに対応したアプリケーション開発が可能になり、開発者さんの負担を減らすことができます!
「C++Builder XE3」は「FireMonkey FM2(ファイアーモンキー)」というフレームワークを使い、WindowsとMacの両方で動作するネイティブアプリケーションを単一のコードで開発できるというのが大きな特徴!
これまで、WindowsのアプリケーションにはWindowsの開発環境と技術者、MacにはMacの開発環境と技術者、というように別々に用意していた環境やコストが「C++Builder XE3」によって1つで済むわけです!
WindowsとMacのアプリで入力フォームを同時に作るデモ(手前がMac)
上記の入力フォームを作るデモでは、たった2行のコードを加えただけでした。
ボタンはドラッグ・アンド・ドロップで作れるし、テンプレートデザインは「Style」としてファイルが用意されていて、これをマウスで選ぶだけでデザインの変更が可能となっています!
なんか、まったくの素人である僕でもこの作業を見ていて理解できたので「C++Builder XE3」は本当に楽チンな開発環境なんだろうな~と感じました。
「OPTPiX SpriteStudio」の開発環境に「C++Builder XE3」を採用
ここで、株式会社ウェブテクノロジが「C++Builder XE3」を導入して開発したアニメーション作成ソフト「OPTPiX SpriteStudio」の紹介があり、どのような経緯で採用したのか、どういった効果があったか、が説明されました。
ウェブテクノロジ 遠藤義輝さん。「OPTPiX SpriteStudio」の開発リーダー
「OPTPiX SpriteStudio」はゲームのほか組み込み系ソフトのアニメーション動作などを製作できるアニメーション作成ツールの最新版。「SpriteStudio」のバージョン5にあたります。
実は「SpriteStudio」って、みなさんの知るところの「おさわり探偵 なめこ栽培キットDeluxe 」でなめこの動きの開発に使用されたり、GREEやMobageのソーシャルゲームでのアニメーションにも使われているツールです。
ドラッグ&ドロップで素材を配置することでアニメーションを作成できたり、Flashのようにタイムラインでアニメの管理を簡単に行えます。
また、プログラマーにとってはアニメの作業についての負担を軽減できるほか、ゲームやブラウザといったターゲットに応じて自由に開発できるようSDKも用意してあるそうです!
直感的なインターフェイスだったり、プロジェクト管理が楽だったり、「OPTPiX SpriteStudio」はアニメーション製作に関わる開発者に優しい設計になっています。
導入の経緯については、今までWindows向けだけに「SpriteStudio」を提供していたが、スマホアプリやタブレットアプリの開発にMacを使う企業が増えたことから、Macでも使える「SpriteStudio」を開発しようと決めたとのこと。
つまり、WindowsとMacの両方のアプリケーションを簡単に開発できる「C++Builder XE3」を採用した狙いはここにあったと言えます。
同じ畑で、Windows版とMac版の両方を簡単に開発できたわけです。
「C++Builder XE3」の採用によって開発の効率がグ~ンとアップしたそうで、Windows版だけで約10倍の効率アップがみられ、従来1年以上かかるとみられていた作業が短期間で終わらせることができたそうです。
感想
ターゲット層はもちろんゲーム関連やアプリ開発者なんですけど、デバイス(機器)の種類が増えれば増えるほどそれに対応させなきゃいけない開発者の負担は増えるわけで、この先マルチデバイス対応を考えたら、複雑な開発も楽に進められる「C++Builder XE3」のようなツールの需要はますます出てくるんだろうな~と感じました。
また、今回の記者発表会に参加することによって、自分がよく知っているゲームのアニメーションはこのような開発環境やツールによって作られているのか!というのを身近に感じることができました。
「コミPo!」のような現在Windows版しかリリースされていないウェブテクノロジのソフトもMac版が登場することを期待したいと思います!
「OPTPiX SpriteStudio」は2013年4月にリリースされる予定です。
(ちなみに、ウェブテクノロジは画像最適化ツールなどを提供している会社でして、ファイナルファンタジーシリーズなど非常に多くのゲームに採用されています)
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