駅で混雑している様子や、自然災害の写真。TwitterやFacebookを眺めているといろいろな写真が投稿されていますよね。
でも、その写真って本当に今撮影されたばかりの写真でしょうか?本当にその人が撮った写真でしょうか?
実は、前回同じような事故や災害が起きたときに撮られた写真だったり、まったく違う人が撮った写真だったりすることがけっこうあるんです。要するに、他人の写真をまるで自分が撮ったかのように投稿している、と。
2014年2月14日~15日にかけて関東地方など広い範囲で大雪になった際にも、古い写真があたかも今撮られた写真のようにツイートされまくっているのを見かけました。
例えば、こちら。
上の写真はある人(仮にA男としておきます)が
「とうとう高崎線、籠原駅1番線の表示がグンマー文字対応になったww」というツイートとともに投稿していた写真です。多くの人にリツイートされていました。
そして、後に、調べていくと写真は今回の大雪時に撮られたものではないとわかったんですが、さらにこの写真はA男が撮ったものではないことも判明しました。
前振りが長くなりましたが、TwitterやFacebookに投稿された写真や画像がいつ撮られたものかを調べる方法を以下にご紹介したいと思います。
同じ画像が過去に投稿されていないかどうかを調べる
TwitterやFacebookで流れてきた写真。それは本当に今その人が撮った写真なのかを調べるにはどうしたらいいか。
一番手っ取り早く判断するには、Googleの画像検索を使います。
まず、写真のURLを調べます。
例えば、今回のA男のツイートの例で言うと、ツイートに貼られた画像をパソコンで右クリックし、「画像URLをコピー」や「イメージのアドレスをコピー」のようなメニューがあるはずなのでそれを選べば画像のURLがわかります。
(Chromeでは「この画像をGoogleで検索」が使えますが、他のブラウザでは上記の方法でURLをコピーしてください)
次に「Google画像検索」にアクセスし、カメラマークを押します。
すると「画像で検索」という枠が出て、「画像のURLを貼り付け」という欄が表示されるのでここに先ほどコピーしたTwitterの画像のURLを貼り付けます。
検索すると、同じ画像が含まれている複数のページが表示されました。
それらの更新された日を見てみると、2014/01/04や2013/12/05といったページがあることに気付きます。
つまり、「とうとう高崎線、籠原駅1番線の表示がグンマー文字対応になったww」というツイートとともにA男が使った写真は2014年2月15日に撮影されたものではなく、少なくとも昨年12月6日(日本時間)の時点で存在していた写真ということになります。
このようにして、同じ画像を検索してみて、以前から存在していた画像だったら検索結果に出てきますので、いつ撮られた写真なのか、いつ描かれた画像なのか、といったことがわかります。
そして、これはA男が撮った写真でないこともわかりました。
ちなみに、実際に昨年12月6日に写真を撮ったご本人はこちらの方。
今更伸びるRTとFB https://t.co/mCum9Kjt6f
何件もパクって投稿されたツイート(パクツイ)に困って、Twitterへ通報するのも疲れたご様子でした。
どのくらいの精度なのかはわかりませんが、おおよその判別は可能なので「この画像は怪しい」と思ったら、リツイートやシェアする前に1度画像検索をして調べてみるといいかもしれません。知らないうちに誤報を広めてしまう恐れがあるSNS。特に画像の扱いには注意をしてほしいな~と思います。