伊勢エビやアワビ、松阪牛などたくさんの特産品がある三重県。
三重県多気郡大台町で食品の加工販売を行っている「宮川物産」は柚子や鮎をはじめとする地元の素材を使い、次々と新商品を誕生させています。
新設して間もない加工工場では何やら新しいプロジェクトが動いているとのことで、2020年1月29日にお話を伺ってきました!
■電話番号:0598-89-4302
■住所:三重県多気郡大台町弥起井267-3
■公式サイト:https://www.miyafoods.com/
常温でそのまま食べられる「奥伊勢 鮎の干もの」
宮川物産が手掛ける新プロジェクトのひとつが、新たに開発した鮎の干物です。商品名は「奥伊勢 鮎の干もの」になる予定。
鮎が特産品である大台町の住民にとって、「鮎は自分で獲るもの・あげるものなのでこの辺では売れない。首都圏などで販売したい」と語るのは宮川物産の田村工場長。
でも、それなりのアピールポイントがないと消費者に刺さりませんよね。実は「奥伊勢 鮎の干もの」には大きな特長があるのです!
干物と言うとアジの開きとかホッケの干物を想像しますが、どれも焼いて食べるのが普通です。
しかし、宮川物産が開発した「奥伊勢 鮎の干もの」は一般的な干物とまったく異なり、焼かずにそのまま食べられるのが特長!頭から尻尾の先まで食べられます。
さらに、よくある干物は冷蔵・冷凍で保存するものが多いなか、「奥伊勢 鮎の干もの」は常温保存が可能!
鮎を開いてから塩漬けにして焼き、そのあと高温で殺菌処理することによって常温保存を実現。それでいて、賞味期限は約半年もあるんです!すごいなぁ。
なかなか常温で置ける干物はないので、販売しやすさをウリにして取り扱い店を探しているんだとか。
さて、せっかくなので試食させていただくことに!
食べてみると、ふわふわ!
干物というと焼く前は硬いイメージがありますが、本当にふわふわで柔らかいのです!やや塩気が効いているので、間違いなく白いご飯に合うでしょう!炊き込みご飯やお茶漬けにも。
試作ではたくさん失敗したんだとか。
「最初はもっと塩分が強くてしょっぱかったんですよ。みりん干しも試してみたけど、高温処理したら真っ黒になっちゃって大失敗。20回くらい試作し、最終的にこの味に落ち着きました」
いずれは大台町の柚子を活かして、柚子味のバリエーションも将来的には開発する構想もある、と田村さんはおっしゃっていました。
ちなみに、天然鮎の漁獲可能期間は5〜10月ごろ。大台町は鮎の養殖が盛んのため、干物に使う鮎は十分に確保できます。
簡単に保存でき、食べたいときにそのまま丸ごと食べられる!骨も平気です。焼かずに食べられるわけですから、ご飯のおかずにはもちろん、ビールのお供にもピッタリ。価格は400円〜500円を想定しています。
あるデータによると、養殖で育った鮎にはDHAがマグロの10倍も含まれているそうで、勉強を頑張りたいお子さんにオススメしたいとおっしゃっていました。
大台町は「グルメ&ダイニングスタイルショー」に出店
地元の特産品をさまざまな形で商品化している頼もしい宮川物産。
2020年2月5日(水)~7日(金)に東京ビッグサイトで開催の「第27回グルメ&ダイニングスタイルショー春2020」では、大台町のブースで宮川物産の商品も並ぶそうなので、都合の良い方はぜひ足を運んでみてください!
柚子の香りとみずみずしさのある「ゆずとまとジュース」も美味しかった!\(^o^)/
大台町のまちおこしPRのお手伝いさせてもらっています。かれこれ5年になるこれまでの大台町レポートはこちらを御覧ください!