カメラを上手くになりたい、きれいな写真を撮るにはどうしたらいいんだろう。これは多くの人が抱える悩みでしょう。僕もそうです。
しかし、その写真を確認・編集する際に使うディスプレイそのものが良くなければ、いくら100点満点で撮れた写真でも、編集で台無しにしてしまう恐れはもちろん、撮れた写真を大画面で見ることすらできません。これって怖くないですか!?
BenQはカラーマネジメントディスプレイ「SW240」を2018年3月24日に発売しました。写真に特化したディスプレイです。
画面は24.1インチの標準サイズでありながら解像度は1,920☓1,200と、ここ最近では珍しいアスペクト比16:10。Adobe RGBを99%カバーし、ハードウェアキャリブレーションにも対応したカラーマネジメントディスプレイです。
僕はこのディスプレイ「SW240」を発売前からレビュー用にお借りしていまして、愛用しているCanonの一眼カメラで撮った写真を現像する際に大活躍。例年よりも早く咲いた桜を撮影してきて、SW240のおかげで自信のある写真に仕上げることができました!SW240の良さをしっかり体験できましたよ!
プロの写真家向けディスプレイにもかかわらず、お値段が5万円台とお手頃なので一般のカメラユーザーにもおすすめです♪
解像度1920☓1200、嬉しいアスペクト比16:10
ここ最近のディスプレイはテレビと同じように横縦の比率が16:9になっている製品が多いです。それは汎用的な16:9の方がコストを抑えられるため。しかし、ディスプレイはより広く表示できた方が作業効率が上がるのは確実です。
写真や動画を編集するとき、Webサイトを見てるとき、Excelで作業をしてるときなど、「あとちょっと下まで表示してほしい!」っていう場面、けっこうたくさんありますよね!?ねっ?
そこで、BenQのSW240はユーザーが利用しやすいようディスプレイの横縦比率を16:10にし、解像度は1,920☓1,200ドットに!よくあるフルHDのディスプレイは1,920☓1,080ドットしかありませんが、1,920☓1,200ドットにしたことで縦方向に表示可能な情報量が約10%も増えました!
SW240は縦を多く表示できるので、そのぶん下へスクロールする機会が減りますから、これまでイライラしていたシーンがすべてすっきり!ストレスなく快適な作業を可能にしてくれます。
24.1インチなのに超コンパクト!スリムで置き場所に困らない
箱から開封していきなり驚いたのがコンパクトなボディ。SW240は画面の周り(ベゼル)が超細くて、ボディに無駄なスペースがないの!
2台買って並べて設置すれば、つなぎ目の目立たないデュアルディスプレイが実現できますね!
正面から左右に45°角度を変えられるし、グルッと縦向きにもできます。デスク環境や使用用途にあわせてディスプレイの向きを簡単に変えられるのはユーザーファーストな作りで嬉しいなぁ。高さの調節もこのとおり。上げて空いた下のスペースにMacBook Proを置くとちょうどいい感じに!
ボディ左側にはUSB 3.1☓2つ、SDカードリーダーを搭載。あらかじめPCとUSBケーブルで接続すれば写真のバックアップ用に大容量HDDやSSDをSW240のUSBに接続しっぱなしにして、ドッキングステーションのような使い方もできます。
入力端子はDVI-DL、HDMI 1.4、Display Port 1.2。イヤホン端子も搭載しています。
Adobe RGB 99%カバー!フォトアルバム作りやDTPにも使える
SW240はBenQ「AQCOLOR™」対象製品ですので、色の再現性を心配する必要なし!Adobe RGB 99%カバー、sRGBは100%、DCI-P3は95%をカバーしているんです。
Adobe RGBやsRGBって何かというと、色域の違いです。Web用途にはsRGBで良い一方、DTPのお仕事をする人にとっては最終的に写真を印刷したり、写真をフォトアルバムにして納品する場合はsRBGより広い色調の色再現力のあるAdobe RGBが重視されます。
SW240はAdobe RGBの色調を99%カバーしているので、自然界にある色をほぼ本物の色情報のまま再現。プリントまでの作業を最大限サポートしてくれます!
つまり、写真やグラフィックの印刷をゴールにしてパソコン作業を行うときには、Adobe RGBに強いSW240が最適ってわけ!
ハードウェアキャリブレーション対応
どのディスプレイも使用時間とともに表示する階調や明るさが徐々に変化していってしまうものです。年齢とともにお肌が劣化していくのと同じですね(笑)それを解決するのがハードウェアキャリブレーション。
当ブログではこれまで何度かBenQの写真家向けのディスプレイSWシリーズをレポートしてきたのでご存知の方も増えてきたと思いますが、このSW240も「ハードウェアキャリブレーション」を行うことができます。
ハードウェアキャリブレーションするにはBenQが無料配布しているソフトを使い、別売りのキャリブレーターをパソコンにつないでからSW240の画面をスキャン。白色・階調・輝度を調整し、作業環境に合わせた正しい色再現力をキープ!
良い状態でディスプレイを長く愛用するにはハードウェアキャリブレーションに対応した製品を選ぶのが一番です(^^)
なお、SW240は工場出荷時にすべて個別にハードウェアキャリブレーションされていて、証明書も同梱されているので安心♪
独立したカラーモード専用ボタンで使いやすい!
使いやすさも抜群です。まずはボタン類。特に、Adobe RGB/sRGB/モノクロ、といったカラーモードを切り替えられる独立した専用ボタンが左端についてる。
わざわざメニューから各モードを選んで、決定ボタンを押して。。。なんていう手間が不要。一発でいいんです!
気軽にカラーモードを変えられるわけですから、たとえばモノクロ写真を仕上げたいときには、写真ソフトでモノクロにするよりも、SW240側でモノクロ表示にしちゃった方が写真をチェックしやすいです。
なので、切り替えボタンが専用で用意されてるのは非常にありがたい!
3段階のモノクロ表示で、モノクロ写真を選定しやすい
プロの写真家さんが言うにはモノクロ写真が一番難しいんだそうです。カラー写真は色でごまかしが効きますが、モノクロはそうもいかない。きちんと撮れているか、ひと目でわかってしまうんです。
人によってはモノクロ写真しか撮らない方もいますよね。SW240は3段階のレベルでモノクロ表示ができますので、セレクト作業が一気に楽になりますよ!
遮光フード(別売)の取り付けが可能
何度も言いますが、写真に強いのがSWシリーズの特長。現像ソフトで明るさを変えたり、色温度を調節したり、写真の現像作業を助けてくれるのが遮光フードです!
先日のCP+ 2018で、写真家の東真子さんがステージに登壇した際に「カメラのレンズにはフードを付けるでしょ?じゃあ、ディスプレイにもフードを付けないとおかしいでしょ!」と力説していましたよね!
撮るときだけ外光に気をつけていても、最後の現像で外光の影響を受けていたらきちんとした写真ができ上がりません。
別売りなのがちょっと残念ですが、SW240にはフードを取り付けできるのは嬉しいですね。価格もAmazonでは12,800円で販売しているようで、他社のディスプレイよりもお手頃価格でフードを装備できます!
サイズもコスパも良いSW240!
これまで僕はBenQのSW271、SW2700PT、そして、今回のSW240をレビュー用に試させていただきました。いずれもAdobe RGBに99%カバーし、ハードウェアキャリブレーションにも対応しているカラーマネジメントディスプレイです。最後にこれら僕がレビューしてきた3機種を比較しておこうと思います。
お金もデスクのスペースも余裕があるのなら、間違いなくSW271がオススメ。27インチで4Kだし、遮光フードも付属しています。USB Type-Cに対応していて、MacBook Proなど最近のノートパソコンとの相性がピッタリ。
ただし、予算を抑えたいならSW2700PT。同じ27インチでも解像度は2,560☓1,440ドット(WQHD)となるもののこちらも遮光フード付きで、Amazonの販売価格が7万円弱というのはとても魅力的です!
そして、今回レビューしたSW240は24.1インチのコンパクトさとベゼルの細さからデュアルディスプレイ環境を構築しやすく、上記ディスプレイに加えて2台めとしてぴったり。もう1台ディスプレイがあったらいいなと望むプロの写真家にとって、気軽に写真編集環境を整えられるディスプレイです。お値段が5万円台とリーズナブルなのも嬉しいですね。
お花見したときに撮ってきた桜の写真もSW240のおかげで安心してキレイに仕上げることができました~\(^o^)/
写真家さんにオススメしたいのはもちろんのことなんですが、このところスマホカメラを卒業して一眼レフやミラーレス一眼カメラで写真を撮るようになったという一般の方にもオススメしたい!カメラの次はぜひディスプレイ環境を整えてみてはいかがでしょうか。
特にBenQのSW240は3月24日に発売となったばかりの新製品で、かつ導入しやすさがウリだと思うのでオススメですよ!
BenQ カラーマネジメントモニター ディスプレイ SW240 (24.1型/1920×1200/IPS/16:10/AdobeRGB 99%/DCI-P3 95%/キャリブレーション対応) | ||||
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