福島県いわき市にあり、障がい者の自立支援を行いながら美味しいワインを製造している「いわきワイナリー」と「いわきワイナリーガーデンテラス&ショップ」へ行ってきました。
東日本大震災の影響を受けて一度は農園を閉じたものの、そこからの復活劇で今や年間1万8000本ものワインをつくるワイナリーに。
ワインの販売だけでなく、眺めの良い立地にあることから観光スポットとしてもオススメです!
いわき市認定NPO法人みどりの杜福祉会で、いわきワイナリーのマネージャーを務める四家麻未さんにお話を伺いました。
震災で打撃を受けるも、今では30種類のワインを製造!
いわきワイナリーは、ブドウを使って障がい者の自立を助けられないかと2010年に栽培を始めたのがきっかけ。カベルネ・ソーヴィニヨンとマスカット・ベーリーAの2種類の苗を植えたところからスタートしました。
しかし、せっかく育てたブドウ畑は2011年に発生した東日本大震災の影響で失うことになります。
それでも諦めずに新たな農園を開拓し、今では10品種のブドウを育て、約30種類ものワインを製造・販売するまでに成長!
そして、2018年には「いわきワイナリーガーデンテラス&ショップ」をオープンさせたのです。この素敵な佇まいのお店です!
障がい者の自立支援に加えて、いわき市の地域観光と農業の拠点として、県内外から多くの方が足を運ぶ人気スポットとなりました。
めっちゃ良い景色ですよね。この絶景からはまったく想像できませんが、当時は草木が生い茂る雑木林だったんだとか。
最高の雰囲気でワインを楽しめる
そんな絶景のなかの「いわきワイナリーガーデンテラス&ショップ」では、ワインを1杯(50ml)300円で試飲できます。
赤ワイン3種類・白ワイン3種類の飲み比べもできちゃう。ナッツか干しブドウのおつまみ付きで1,000円。
さてさていただきましょう!
飲み比べに僕が飲んだのは3つの白ワイン。左から
- 甲州&シャルドネ(樽熟成)
- 甲州オレンジ
- 甲州(樽熟成)
このうち、右の甲州(樽熟成)が一番気に入りました!甲州オレンジは中華料理にも合うんだとか。
天気のいい日には外のテラスで素晴らしい景色の中でぜひ美味しいワインを味わってほしいなぁ。
なんと、いわきの特産品である梨を使った梨ワインもあるんですよ!
豊水から作ったスパークリングワインがこれ。
震災以降、規格外で廃棄する梨が多くて農協が頭を抱えていたのを知り、梨を使ったワイン作りに挑戦。
ブドウよりも酸味が少なかったり、良い状態で保管するのが難しかったりしたそうです。
いただいてみるととてもあっさりしてて、ゴクゴク飲めちゃう!梨ならではの高い香りと、みずみずしさが味わえます。でも、アルコール度数はしっかり7%ありますから一気に飲むと後々怖いね(笑)
ちなみに、「いわきワイナリーガーデンテラス&ショップ」ではお酒の飲めない方やドライバーさんにも嬉しいノンアルコールのブドウジュースやコーヒーもあります。ちょっとしたカフェ感覚でも利用できそう。
ワインはお土産に買って帰ることもできますし、配送にも対応。
「もちろん買ってすぐに飲んでも美味しくいただけますが、そのまま10〜20年置いて熟成させてから飲むとさらに美味しくなりますよ」
とのことで、たくさんあるワインをじっくり選ぶのもよし。
気に入ったワインを2本、3本買って、いくつか熟成させるのもいいでしょうね!
醸造所に隣接したブドウ畑を見てみた
特別に醸造所の方へもお邪魔させていただきました。
こちらがいわきワイナリーのブドウ畑!
背の低い「垣根(かきね)栽培」でブドウを作り、背の高い木は枝を剪定。
ある程度まで数を絞って栄養を集中させることで美味しくなるんだとか。収穫しやすいというメリットも!
収穫時期の秋にはブドウ摘みのイベントも開催しているそうで、実際にブドウに触れられるのはワイナリーならではの楽しみですね。
「いわきは冬でもあまり雪が降らないし、スパリゾートハワイアンズや海もあってレジャーにも良い楽しめる街なのでいろいろな方に来てもらいたいです。ワイナリーとしては9〜11月など秋がワインが美味しくておすすめです」
ショップは常に営業していて(不定休)、買い物や飲み比べなどは季節に関係なくいつでもできますから、ぜひ足を運んでみてください!
公式サイトはこちら
「いわきワイナリーガーデンテラス&ショップ」
■営業時間:11:00~16:00
■定休日:不定休
■駐車場:大型駐車場あり
■住所:福島県いわき市好間町中好間字半貫沢34-72
■電話番号:0246-36-0008
「いわきワイナリー」(醸造所)
■住所:福島県いわき市好間町上好間字田代11-8
■電話番号:0246-27-0007
提供:いわき地区商工会広域連携協議会