今まで使っていたフレッツ光を2017年12月に解約し、新たにKDDIの光インターネット「auひかり」に乗り換えました。今回はフレッツ光を辞めた理由と、実際にauひかりにして感じた体感速度をレポートしたいと思います。
そもそもauひかりはコメントを見ていても評判が良く、auのスマホを使っている人だとメリットが大きいんですが、auをメイン回線にしていない僕がそれでもauひかりを選んで満足できた理由をやや興奮気味にお話します!それではどうぞ。
集合住宅ならではの悩み!?ネットが遅い
我が家は都内の賃貸マンションで、自宅にインターネットの固定回線を引こうとする際には代表的な①NTT東日本の「フレッツ光」や②KDDIの「auひかり」といったどちらの回線も選ぶことが可能です。もっと高速は「NURO 光(ニューロひかり)」は残念ながらこのマンションには導入できませんでした。
僕は2014年にマンションへ引っ越してきた際に、フレッツ光+So-netを契約しました。
しかし、月日が経過すると、夜間や深夜のネット速度が遅いと感じるようになったんですね。下り速度が1Mbpsを下回ることも頻繁にありました。もはや、格安SIM以下!!何じゃこりゃ~状態です。
今までもアパートやマンション暮らしをしたことがあったけど、ここまで遅くなるのは初めて。フレッツ光が悪いのか、プロバイダーのSo-netが混み合っているのか、マンションがショボいのか。原因はわからずしばらく悩んでいたんですね。
光インターネットと言えども、電話線を使う「VDSL」とは
その前に世の中の誤解を改めておかねばなりませんね。
そもそも「光」と言えども、実はすべてのマンションの部屋に光ケーブルが行き渡っているわけではありません。外の電柱からマンションの建物までは光ケーブルが届いているけど、マンションから各部屋までは「電話線(メタル線)」が使われていることが多いです。
つまり、最終的に自宅のネットは光ケーブルではなく電話線でつながっていると言えます。これを一般的に「VDSL」と呼ばれています。
(光インターネットを電話線で利用する「VDSL」)
マンションへ引っ越して光サービスを契約するときに「VDSL方式」しか選べないことが多いのはこういった理由です。
VDSL方式のメリットはすでに部屋の中に設置されている電話線をそのままネット回線用のケーブルとして利用できる点です。複雑な工事が不要ですから、申し込み後に短期間でネットが使えるようになります。
一方、VDSL方式のデメリットといえば、やはり本来の速度よりもぜんぜん遅いことが挙げられます。電話線はノイズの影響を受けやすく、光ケーブルのように大容量データ通信には向いていないんです。一般的に、光ケーブルだと最大1Gbps出るのに対し、VDSLだとその10分の1の最大100Mbpsだったりします。しかも、ノイズの影響を受けるので実際にはもっと遅い。僕の自宅では速いときでも40Mbpsくらいでしたね。
auひかりを選んだ決め手!1本の光ケーブルを何軒で分け合ってるか
そして、もうひとつ!
ここからはマンション向けの「フレッツ光」と「auひかり」の大きな違いを解説しておきます。実際に光サービスを提供しているスタッフの方に質問して教えていただいた話です。
先ほど、マンションの場合は光ケーブルがマンションの建物まで来ていて、その先の各部屋までは電話線でデータ通信を行っていると説明しました。このとき、その1本の光ケーブルは何本の電話線へ分配されているのかが大きなポイントとなります。フレッツ光とauひかりの違いは以下のとおりです。
- フレッツ光・・・光ケーブル1本→電話線32本でシェア
- auひかり・・・光ケーブル1本→電話線16本でシェア
おわかりでしょうか。マンション内でこの1本を何戸で分け合うかってこと。最大1Gbpsの高速通信が自宅にやってくるまでにフレッツ光だと32戸で分け合い、auひかりでは16戸で分け合う。フレッツ光とau光では2倍の差があるんです。これは速度の低下や通信のしやすさに関わってきます。つまり、フレッツ光の方がau光よりも混雑して遅くなりやすく、auひかりは余裕のある通信が可能ということが言えます。
そこで、混雑したら設備を増設して欲しい!と思うのが自然の心理です。
これも聞いてみたのですが、フレッツ光は申し込みが32本分埋まってから新たな設備を増設するスタンスを取っているそうです。満杯になってから増やしますね~ってこと。一方のauひかりは最初から複数の分配装置を導入してそれぞれにバランス良く電話線に振り分けることで回線の混雑を防ぐようにしているとのこと。
これを聞き、我が家のフレッツ光が遅い理由を理解できた気がしました。
実際に導入してみたauひかりの実力は!?→大満足!
もうこれはauひかりに乗り換えるしかない!と思い、auひかりを申し込みへ。
プロバイダーはフレッツ光でも利用していたSo-netのままにし、プロバイダーを変えずに回線だけをフレッツ光からauひかりに変更しました。
申し込み後、KDDIの係員さんから工事日を決める電話がかかってきて、直近の工事日程を決定。その後、指定した日に係員さんが自宅に来て、auひかりの設置工事はたった20分ほど終わりました。どこか壁に穴を開けるとかの工事はありません。部屋の電話線がきてる穴(モジュラージャック)にauひかり用の電話線を挿して、VDSL装置(KDDIからのレンタル品)をつなげたら完了。Wi-Fi機能も込みなので、すぐにスマホやノートパソコンでも使用できます。
(auひかりのVDSL方式はあっという間に工事完了)
auひかり、マジで速い!!!!!!
Wi-Fi環境でスピードテストしたところ、昼間でも深夜でも40Mbps~50Mbps出ます。auひかりは安定してこの速さが出ているので充分満足!フレッツ光で夜に1Mbpsしか出なかった劣悪環境と比べたら天と地の差があります。
YouTubeを見ていて再生中の動画が途中でストップしなくなったし、PS4のゲームダウンロードも高速。これならオンラインゲームも落ちずに済みそうです(笑)
申し込み時の条件によっては現金キャッシュバックがもらえる、もっとおトクな方法も選ぶことができました。ただ、今回のキャッシュバック条件は僕には該当しないものだったのでキャッシュバック無しで申し込みました。
月額料金がフレッツ光より2割安くなった!
ビックリしたんですが、我が家の場合はauひかりへの乗り換えによって月額料金が2割ほど安くなるという嬉しい誤算もありました。まさか安くなるとは思っていなかったので、ほんとフレッツ光からauひかりに変えて良かったことしかありません(料金はマンションの規模によって変わります)!
回線+プロバイダー | 月額料金(税込) |
---|---|
フレッツ光+So-net | 月額3,942円 |
auひかり+So-net | 月額3,294円 |
あぁ!持ってるスマホがauだったらここからさらにもっとおトクになるんですよね(^_^;) 光インターネットとスマホが同じauだと「スマートバリュー」が適用できて。こりゃ、今からauにしてもいいかもななんて考えてしまいます。
ということで、僕のマンションでキツキツに混雑してるフレッツ光を解約してauひかりに変更してみたら、めっちゃ良いことだらけだったという話でした!